月別アーカイブ: 2019年5月

「個性」について。

すえひろ行政書士事務所の行政書士 伊藤大介です。

今日は,まったく行政書士と関係のないお話です。(毎回関係のないお話しですが…)
先日,テレビを見ていると「お子様の個性を伸ばす,画期的教育方法!!」みたいな番組がありました。
本当に素晴らしいと思います,人間一人一人違って当たり前。
違うことを認められなくなれば,それはとても息苦しい,ギスギスとした社会になることは必至です。
でも少しだけ考えてみましょう,

「個性」って何ですか?

「人と違うところ」
「自分だけにしかない素晴らしいところ」
「みんな違って,みんないい」
ちょっと曖昧模糊としていませんか?
そこで今日は「個性」について考えてみたいと思います。

以前ブログでも少し触れましたが,私は弓道をやっています。
弓道というのは的に向かって弓を引きますが,矢の当たり外れよりも弓を引く格好「射形」が重要とされています。
もちろんまだ弓道を始めたばかりのころは,射形は定まらず一人一人大きく違う射形で弓を引くことになります。
「一人一人違う射形」
はたしてこれは「個性」でしょうか?

弓道ではこれは「個性」とは呼ばずに,「射癖」と呼びます。
そう,違いは「個性」でなく「癖」なのです。
弓道ではこの「癖」を修正することに年単位の長い時間を費やします。
一つ一つ「癖」を修正し,また新たな「癖」が生まれそして修正していく。
理想とされる一つの射形に向かい,徹底的に射癖を潰していきます。
さらに射場(弓を引くところ)では,呼吸の仕方さえ決められており,徹底的に他者との調和が求められます。
そんな途方もない厳しさが弓道の稽古にはあります。

上達するにつれて,次第に一人一人の違いは薄れ,素人目にはみんなが一様に同じ動きをしているように感じると思います。
しかしながら,人間の骨格や筋肉はみな同じではありません。
ほんの少し,気を抜けば見逃してしまうくらいの「違い」が残るのです。
私はこの小さな小さな「違い」こそが「個性」なのだと思います。

「癖」を徹底的に排除し,最終的に残った「違い」こそが「個性」なのではないでしょうか。
「他者と違うものは全て個性」
「個性だから違って当たり前」
それは「癖」であって「個性」ではないと思います。
厳しく磨き抜かれたが故に「個性」は光り輝くのではないのでしょうか。

………多分。

弓道

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Let me run with you.
すえひろ行政書士事務所
行政書士 伊藤大介
~この画像,弓道経験者がみると「あ~‥」ってなります(笑)~

ガジュマルとモミジ

すえひろ行政書士事務所の行政書士 伊藤大介です。

ご来所頂くお客様によく聞かれるのが,いつも窓際においている「ガジュマル」と「モミジ」です。

ガジュマルとモミジ

実は,植物のお世話なんて今までしたことがありませんでした。
2年前に開業するにあたり,「観葉植物は室内の邪気を吸収してくれる」と両親に教えられました。
はじめは,水を毎日あげないといけないし,放っておけば枝がどんどん伸びてくるし「めんどくさいな」と思ったこともあります。
それでも毎日,水をあげ枝が伸びれば剪定するうちになんだか愛着がわき,今では植物の世話をするのが安らぎの時間になっています。

このガジュマルとモミジですが,今年の春先に「植え替え」を行いました。
椿油粕と赤玉土を基本として,冬のうちから自宅で土作りをしてきました。

土作り

自慢の土に植え替えた「ガジュマル」と「モミジ」は,すくすくと強くなってきた日差しをあびて成長しています。

なんだか植物と向き合っていると,自分で商売をすることと似ているような気がします。
土作りは「自己研鑽」
毎日の水やりは「営業活動」
枝の選定は「フィードバック」
決して目に見えるスピードで成長しないが,確実に成長している。
手を抜いてもすぐにはダメにならないが,確実に後退している。
目に見える「葉」や「枝」に問題が無くても「根」に問題がある場合もある。

植物も商売もとても難しいと感じます。

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すえひろ行政書士事務所
行政書士 伊藤大介
~難しいけど,やりがいも感じられます。~

釣り竿と魚

すえひろ行政書士事務所の行政書士 伊藤大介です。

お陰様で外国人のお客様からのご相談が大変多くなってきました。
在留資格(ビザ)のことだけでなく,生活習慣についてや,会社経営等色々なご相談を頂戴します。

なかでも,一番多い相談は「日本語」についてです。
特に外国人の経営者にとっては「日本語が読めないこと」は大きな足かせとなります。
日常的に送られてくる「請求書」や官公署からの「お知らせ」,日本人でもいちいち読むのが面倒になるときがあるのに,日本語が得意でない外国人の方にとっては不安だと思います。
色々な書類や,封筒をもって来所されるお客様も結構いらっしゃいます。

私も一通り目を通し,緊急の用件であれば,説明をしてどのように対応すればよいのか伝えることもあります。
しかしながら,ほとんどの場合はあまり緊急の用件ではありません。
そんな時は,その書類の問い合わせ先の電話番号に連絡するように伝えます。
私がかわりに対応をしてしまえば簡単に済んでしまうし,先方もその方が喜ぶかもしれません。
「通訳代を払うから」と頼まれることもあります。
それでも自分で問題を解決するように促します。

外国で生活する以上,その国の言葉を学習することは必要なことだと思います。
その国でビジネスを行おうとするのであればなおさらです。
私が彼らを助けることによって,彼らの「学習の機会」を奪うことだけは絶対にしてはならないと思います。

「魚を与えても,それを食べてしまえばまた飢える。本当に彼らを救うためには,釣り竿を渡さなければならない」

少し厳しいかなと反省することもありますが,これからも私はそのように対応すると思います。

Let me help,
Let me run with you.
すえひろ行政書士事務所
行政書士 伊藤大介
~本当は手伝いたいんだよ!!ごめんね!!~